千葉県千葉市と絵画の歴史
千葉市は、千葉県の中央に位置し県庁所在地で政令指定都市です。西側は東京湾に面し、幕張新都心(美浜区)や千葉港(中央区)などがあります。東側は丘陵地帯が広がります。千葉の地名は、古くは『万葉集』に登場します。地名の由来は「草木が生い茂る様子を表した」など諸説あります。若葉区にある「加曽利貝塚遺跡」は国の特別史跡に指定されています。縄文時代の人々の様子を今に伝えています。1873年に千葉県が誕生し千葉に県庁が置かれ、以後千葉は千葉県の政治・経済の中心地として発展していきます。1921年(大正10年)に千葉市が誕生しました。太平洋戦争の際は、千葉市は軍都としての性格を強めます。1945年(昭和20年)の千葉空襲で大きな被害を受けました。戦後は東京大都市圏のベットタウンとしても発展し、1992年(平成4年)に政令指定都市となり、現在に至ります。
千葉市にゆかりのある作家として「ロッカクアヤコ」を紹介します。ロッカクアヤコ(六角彩子)は、現在も活躍している美術家です。千葉市で生まれたロッカクは、成人してから独学で絵画を学び「村上隆」が主宰するイベントに参加し評価を得ます。以後、オランダ、スロバキアで個展を開き注目を集めます。現在は、ポルトガルを拠点に活動しています。絵筆を使わず自らの手に直接絵の具をつけて、段ボールやキャンバスに描くスタイルが特徴で、瞳の大きな少女を題材にして、色彩豊かに表現する作風で知られています。千葉市中央区にある「千葉県立美術館」では、2020年(令和2年)に、大規模な作品展「魔法の手 ロッカクアヤコ作品展」が開催されました。千葉県立美術館では、国内外の作家の作品を収集・公開しています。主な作家として「東山魁夷」「ジャン・フランソワ・ミレー」「浜口陽三」などがあげられます。
千葉市には「千葉市美術館」(中央区)もあります。江戸時代以降の日本の絵画や版画を多く収集・公開しています。主な作家として「伊藤若冲」「喜多川歌麿」「葛飾北斎」「鏑木清方」「吉田博」などがあげられます。また、千葉市を中心とした房総ゆかりの作品も所蔵しています。主な作家として、現在の千葉市緑区生まれでの画家で、上京後橋本雅邦に入門して日本画の学びを深め、のちに南画の道へ進んだことで知られる「石井林響」などがあげられます。
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【千葉市の絵画買取対象作品】
日本画、洋画、現代アート、リトグラフ、掛け軸、浮世絵、版画、仏画、山水画、花鳥画、木版画、屏風、書、襖絵、ガラス絵、板絵、エッチング、シルクスクリーン、色紙、短冊、古文書、和本、手紙、葉書、古書、地図、肉筆、古筆、画賛、版画、油絵、水彩画、中国絵画、中国掛け軸、朝鮮絵画、その他希少価値が高い歴史的な絵画作品、その他有名作家作品
千葉市での強化買取中の絵画作家
荒木寛畝
荒木寛畝は、幕末・明治に活躍した絵師(日本画家)・洋画家です。1831年に現在の東京都港区で増上寺の行者を務めていた家庭の4男として生まれます。奉公が当たり前の幕末時代に、教養の一環として絵を学ばせたのが始まりです。修業時代の作風は主に、人物画を得意としていました。土佐藩の御用絵師の試験の際には、楊貴妃、西施、趙飛燕、王昭君を画題に美人画を描き認められています。明治時代に入り、博覧会でみた油彩画に感銘をいだき南画家・洋風画家に師事し、洋画技法を学びますが洋画家時代は短いものでした。1884年に日本画家に復帰し1893年には、中学・高校で教鞭をとり1900年には、帝室技芸員を任されます。国内外にて出品を重ね数々の受賞歴を誇ります。その後、画塾を開き後進の育成にも力を入れ、門人には「池上 秀畝」などが名を連ねます。代表作として、パリ万博博覧会・セントルイス博覧会などで受賞した作品「孔雀図」が挙げられます。他にも、洋画技法を取入れた花鳥画作品があります。
山田正亮
1929年東京に生まれ、生涯で約5000点の絵画を残した日本の近代画家です。当初は戦時中の空襲被害や敗戦後の空虚感をテーマに掲げ、画家生活において3つのシリーズ作に取り組んでいます。2010年の他界後も、各種美術館やギャラリーで個展が定期的に開催されるなど、その人気ぶりは健在です。1997年以降は、正亮シリーズの最終章となる「Color」を着手。画面の重層性を強調した作品群で、平面ながら立体感のある画風が特徴です。晩年の2005年には3部シリーズを展示した個展が話題を呼んだほか、没後の2016年に東京国立近代美術館で開かれた回顧展も好評のうち幕を閉じました。