佐賀県佐賀市の茶道具買取なら我楽洞

佐賀市は、佐賀県の中央に位置し、市の北側には脊振山地が広がり、南側は有明海に面しており、自然豊かな地形が特徴です。戦国時代には、群雄割拠だった状況を龍造寺氏が統合して戦国大名に成長しました。江戸時代には鍋島氏が佐賀藩（肥前藩）を支配し、佐賀は城下町として発展します。幕末から明治維新にかけては、政治の中枢で影響力を行使しました。1889（明治22）年に佐賀市が誕生します。その後周辺町村との編入・合併を経て、現在の佐賀市が形成されました。

市内にある上林茶店は、明治時代初期に鍋島家の招きを受けて京都の宇治から移ってきた茶舗です。上林茶店は宇治でお茶の栽培を始め、江戸時代には、将軍家や諸大名などを対象に、手広く茶業を営んでいました。佐賀藩の初代藩主・鍋島勝茂は上林を佐賀藩お抱えの「茶所」に任じ、鍋島氏と深い関わりを持つようになりました。上林茶店に伝わる文書には、佐賀藩の歴代の藩主の書状や、熊本藩の細川三斎、仙台藩の伊達政宗、小堀遠州など、江戸時代の茶人たちの書状が残っています。

佐賀藩を治めた鍋島氏は、歴代藩主が茶道に精通していたことでも知られます。佐賀藩が直接窯を造り、藩の重要な産業として陶磁器を生産してきたことや、10代藩主・鍋島直正は「神野の御茶屋」と呼ばれる別荘を造り、そこで用いる茶道具を作らせたほどです。市内にある徴古館は、鍋島氏伝来の歴史的資料や美術工芸品を展示する博物館です。これまでに複数回にわたって、鍋島氏伝来の茶道具の展示会が開かれてきました。これまでに、唐物の天目茶碗や高麗茶碗、初代藩主勝茂所用の茶碗、千宗旦や小堀遠州などとの関わりを示す資料などが公開されてきました。

佐賀市出身の歴史的人物として、江戸時代中頃の黄檗宗の僧であった柴山元昭（売茶翁）が挙げられます。元昭は、長い間僧侶として活動していましたが、晩年には茶人としても名を馳せました。京都・東山に「通仙亭」を構え、茶を売りながら禅や人の生き方を説き、「売茶翁」と呼ばれるようになりました。通仙亭には次第に文人墨客が集まるようになります。そのうちの一人である伊藤若冲は売茶翁の肖像画を書き残しています。

佐賀市で茶道具買取を専門とする我楽洞では、これまで希少性の高い茶道具をはじめ、有名な作家や職人が制作した茶道具を出張買取させて頂いております。また、「遺品整理をしていたら古い茶道具が出てきた」、「引越しをするため片付けをしていたら茶道具があった」などお手持ちの茶道具を整理したい際は、我楽洞にご連絡ください。
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