大分県大分市の茶道具買取なら我楽洞

大分市は、大分県の中央に位置する県庁所在地です。市の東側は別府湾に面し、西側は高崎山など標高の高い地域が広がっています。古代には、豊後国の国府が置かれ、国分寺が建立されました。鎌倉時代以降、大友氏の支配下になり、戦国武将の大友義鎮（大友宗麟）のもとで発展します。
大友宗麟は、戦国時代から安土桃山時代にかけての武将で戦国大名です。宗麟はキリシタン大名としても知られ、16世紀にはフランシスコ・ザビエルが大分を訪れています。中国、琉球王国、カンボジア、ポルトガルを相手にした貿易を展開したことでも知られます。
また、宗麟は書画、茶道、能などに造詣が深く、京都の文化人をさかんに招いていました。狩野永徳を招いて、豊後で障壁画を制作させています。織田信長などの武将に蹴鞠を伝えた飛鳥井雅綱から伝授を受けています。
茶道に関しては、宗麟は千利休から「なかなかの数奇者」と評されるほどの知識を持ち、博多の商人を通じて天下三肩衝の一つである「新田肩衝」と呼ばれる茶入を所有していました。これらの活動により、大友宗麟は単なる武将ではなく、文化人としても多方面で影響力を持っていたことが伺えます。

幕末の大分は、府内藩（大分藩）をはじめとする諸藩および幕府の領地が存在していました。府内藩で生まれた高谷宗範は、明治から大正時代にかけて弁護士として活躍した茶人として知られます。弁護士として関西の実業家と接点を持つうちに、茶道を通して親交を深めていきます。弁護士を辞めたのちは茶道に専念し、全国各地の茶会に参加して各流派を研究しました。その後、昭和初期に自身の流派である「山荘流」を創設します。
山荘流は、遠州派の影響を受けた流派です。京都府宇治市に松殿山荘を建て、ここを拠点に山荘派の普及に努めました。松殿山荘には複数の茶室があり、その中にはスウェーデン皇太子が訪れた時に茶を振る舞った茶室・申々庵もあります。現在は松殿山荘茶道会が管理し、春と秋には内部を特別公開し、参加者に呈茶を振る舞っています。
戦後の大分市は、沿岸部に鉄鋼や石油化学工業などの大手企業の工場が進出し、工業都市としての開発が進み、現在の工業都市としての地位を確立しました。大分市の発展は、文化や貿易の影響にとどまらず、産業分野でも大きな成長を遂げたのです。

大分市で茶道具買取を専門とする我楽洞では、これまで希少性の高い茶道具をはじめ、有名な作家や職人が制作した茶道具を出張買取させて頂いております。また、「遺品整理をしていたら古い茶道具が出てきた」、「引越しをするため片付けをしていたら茶道具があった」などお手持ちの茶道具を整理したい際は、我楽洞にご連絡ください。
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