熊本県熊本市の茶道具買取なら我楽洞

熊本市は、熊本県の北西に位置する県庁所在地で、市の西側は有明海に面しています。飛鳥時代には国府が置かれ、国分寺が建立されるなど、中心都市としての役割を果たしてきました。安土桃山時代には加藤清正が熊本に入城し、熊本城を築き上げ、城下町の開発を進めました。その後、1889（明治22）年に熊本市が誕生し、大正から昭和にかけてさらに発展を遂げ、2012（平成24）年には政令指定都市へと移行し、西区・北区・中央区・東区・南区の5つの行政区が設置されました。北東に隣接する菊陽町に台湾の半導体製造メーカーの大規模工場が開設され、さらなる飛躍が期待されています。

江戸時代に長く熊本藩主を務めた細川氏の初代、細川忠興（三斎）は小倉藩の初代藩主でもあり、千利休の七哲の一人として茶人としても名を馳せました。千利休が豊臣秀吉から切腹を命じられた際、忠興と古田織部だけが利休を見舞ったとされています。また、忠興は門人の一尾伊織に三斎流（一尾流・三斎一尾派）という新たな茶道の流派を立ち上げることを許し、この流派は後に松江に伝わり、松平不昧（治郷）にも受け継がれました。現在は、島根県出雲市に家元があり、21代目が当主を務めています。

熊本で生まれた茶道の流派として、肥後古流もあります。忠興の三男・忠利が流祖として知られます。忠利は、小倉藩主を務めていた頃に古市宗庵を茶道役として召し抱えます。古市宗庵と千利休は親戚関係にありました。古市宗庵の茶道は弟子たちに受け継がれ、その後、古市流、萱野流、小堀流の３流派に分かれて、現在まで伝わっています。肥後古流も三斎流も武家茶道という特徴があります。戦国時代のお茶が、眠気覚ましや戦いの合間の休息として用いられていたことに由来します。細川家において、この実用的な側面に文化的な要素が加わり、肥後古流として整えられ、細川文化の一つとして継承されてきました。
６代藩主細川重賢の時には、藩校や医療機関、薬草研究の中心施設が整備するなど、藩政改革を進め「宝暦の改革」と称され、類まれなる優れた政治を進めたことから「肥後鳳凰」という異名が知れわたりました。一方で、文化人としても知られており、特に博物好きとして、鳥や昆虫、動物や植物などに造詣が深く、当時の動物の記録を詳細に記した貴重な資料が今も残されています。また、短歌や俳句、詩、茶道にも精通していました。自ら茶道具を制作することもありました。

熊本市で茶道具買取を専門とする我楽洞では、これまで希少性の高い茶道具をはじめ、有名な作家や職人が制作した茶道具を出張買取させて頂いております。また、「遺品整理をしていたら古い茶道具が出てきた」、「引越しをするため片付けをしていたら茶道具があった」などお手持ちの茶道具を整理したい際は、我楽洞にご連絡ください。
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