中里太郎右衛門(なかざと たろうえもん)は、初代~十四代まで代々受け継がれ続いている唐津焼の陶工の家系です。
中里家初代の又七(またひち)は、江戸初期の唐津焼の陶工で、朝鮮半島から渡来し佐賀県伊万里に田代窯を開窯したことにはじまります。
当代の14代中里太郎右衛門(なかざと たろうえもん)は、1957年佐賀県に13代中里太郎右衛門の長男として生まれました。
1981年に武蔵野美術大学大学院を修了した後、13代中里太郎右衛門陶房にて作陶を始、翌年、第16回日展で青唐津手付壷「貝緑」で初入選を果たします。その後も各種展覧会で入選、入賞を繰り返します。
2002年45歳の時、14代中里太郎右衛門を襲名し、古唐津の継承者として作陶を続けています。
14代の代表的な作品は「唐津白地黒?落し葉文壷」「叩き唐津黒茶」などが有名です。
14代中里太郎右衛門の略歴
1957年 | 佐賀県に13代中里太郎右衛門の長男として生まれる。 |
1979年 | 武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒業。 |
1981年 | 同大学院修了。 |
1983年 | 太郎右衛門陶房にて作陶を始める。 |
1984年 | 第16回日展で青唐津手付壷「貝緑」で初入選。 |
1990年 | 第22回日展で「焼締壺90」特選受賞。 |
2002年 | 14代中里太郎右衛門を襲名。 |
2003年 | 日本伝統工芸展にて「叩き唐津焼締壺」入選。 |
2007年 | 日本工芸会正会員となる。 |
中里太郎右衛門の買取実績