小宮康助について
小宮康助(こみやこうすけ)は、明治から昭和にかけて活躍した染色家であり、江戸小紋で人間国宝に認定された人物としても知られています。本名は定吉(さだきち)。
1882年に東京都墨田区に生まれた小宮康助は、12歳で江戸小紋の職人・浅野茂十郎に師事して小紋染めの型染技術を学びます。
1907年に独立すると、色があせない化学染料を用いて染色をおこなうなど伝統の技術にとらわれることなく浅野茂十郎から学んだ小紋染めの進化に尽力します。さらに「しごき」と呼ばれる地染めの技法を開発し実用化に成功します。この功績が評価され、小宮康助は1955年に重要無形文化財「江戸小紋」の保持者(人間国宝)に認定されます。
略歴
1882年 | 東京都墨田区に生まれる |
1907年 | 独立し朝倉に工房を構える |
1955年 | 「江戸小紋」で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される |
1961年 | 死去。享年78歳 |