北村武資について
北村武資(きたむら たけし)は、1990年代~2000年代を代表する染織家であり、人間国宝認定も受けている人物としても知られています。
1935年京都に生まれた北村武資は、1951年に京都西陣にて織物業に従事します。約10年で独立して法衣金襴制作技術者となり、それ以降も染織家として活躍を続けます。1965年の第12回日本伝統工芸展で初入選を果たします。3年後には日本工芸会正会員となります。
1983年には日本伝統工芸展作品「亀甲花葉文経錦」を文化庁が買上げ、1987年には京都府立総合資料館が「忍冬花文羅」を買上げるなどいくつかの受賞や認定を受けており、1995年には重要無形文化財「羅」に認定されています。翌年に紫綬褒章受章、2000年には重要無形文化財「経錦」の認定を受けました。2005年には旭日中綬章受章と、現在に至るまで何度も高い評価を受けてきたことが分かります。
北村武資の作品は、古代織の再現や現代の新たな織の表現、大胆さと繊細さを兼ね備えた織、洗練されたデザインの織など、北村武資にしか表現することができないものであり現在でも多くのファンを魅了しています。
略歴
1935年 | 京都に生まれる |
1951年 | 京都西陣で織物業に従事する |
1959年 | 龍村美術織物株式会社に入社 |
1963年 | 京都の友禅作家森口華弘の主宰する染織研究会に参加 |
1965年 | 伝統工芸日本染織展に初出品し日本工芸会会長賞を受賞 |
1965年 | 日本伝統工芸展に初出品し初入選 |
1983年 | 「亀甲花葉文経錦」が文化庁買上となる |
1995年 | 「羅」が重要無形文化財に指定される |
1996年 | 紫綬褒章を受賞 |
2000年 | 「経錦」が重要無形文化財に指定される |
2005年 | 旭日中綬章を受賞 |