0120-11-7000 メールでのお問い合わせ

取扱作家

本郷新(ほんごう しん)

1905年-1980年

買取できる品目

本郷新について

本郷新(ほんごう しん)は、第二次世界大戦終了後の日本の具象彫刻を牽引した彫刻家の一人です。代表作には「わだつみのこえ」や「哭」などがあげられます。

1905年札幌市に6人兄弟の次男として生まれ、現在の千葉大学工学部にあたる東京高等工芸学校工芸図案化工芸彫刻部において彫刻を学び、ここで高村光太郎に師事します。ロダンやブールデルなどといった西洋近代彫刻の影響を大きく受けつつ、写実を基盤にした造形を探求していきました。

1939年には新制作派協会彫刻部を創設し、この時この部に携わったのは山内荘夫、柳原義達、佐藤忠良ら気鋭の若手が多数集まりました。戦争が終わったばかりのつらい時代の中で制作に励み、1942年に彫刻論集「彫刻の美」を著作します。

本郷新は彫刻の社会性や公共性などを重要視し、モニュメンタルな野外彫刻の制作にも注力します。1960年代に入ると公共空間の中の芸術に対する社会的な意識が高まったこともあり、本郷新の彫刻が日本の様々なエリアに次々と設置されていたのです。

本郷新の作品である人体像の木彫はダイナミックで力強い生命観に溢れていて、社会に絶えず目を向け平和を求めた彫刻家の情熱を映すものでもありました。見るものに対し時代が過ぎ去ったとしても色褪せることのない感動を与える作品と言えるでしょう。

1953年には立命館大学に「わだつみのこえ」が設置され、この作品によって日本平和文化賞を受賞します。1960年に広島平和記念公園に「嵐の中の母子像」が設置されたことも有名です。札幌の冬季オリンピック記念碑が設置されたり、その他にも「哭」や「緑の賛歌」など数多くの作品を残しています。

略歴

1905年 北海道札幌に6人兄弟の次男として生まれる
1924年 東京高等工芸学校彫刻部に入学
1928年 東京高等工芸学校彫刻部を卒業
1928年 国画創作協会彫刻部第7回展にて「少女の首」が初入選
1934年 国画会会員となる
1939年 国画会を退会し、佐藤忠良、舟越保武らと新制作派協会彫刻部を創立
1942年 彫刻論集「彫刻の美」(冨山房)を刊行
1950年 戦没学生記念像「わだつみのこえ」を制作
1953年 「わだつみのこえ」が日本平和文化賞を受賞
1959年 第5回日本国際美術展にて出品した木彫「哭」が優秀賞を受賞
1959年 高村光太郎賞選考委員をつとめる
1971年 札幌市真駒内に冬季オリンピック記念碑「雪華の像」が設置される
1974年 第28回北海道新聞文化賞を受賞
1978年 第30回北海道文化賞を受賞
1979年 勲三等瑞宝章を受章
1980年 東京の自宅にて死去。享年74歳

関連作家

東京美術商協同組合に加盟

我楽洞は正確な査定をおこない、お品物を適正価格で買い取りさせて頂いております

東京美術商協同組合は、厳しい入会規定を設けており約500名の有力組合員で組織されており、その信用は国内はもとより、海外からも高く評価されております。
「絵画・掛け軸を高価買取致します」と謳う、ほとんどの業者はこのような信頼性の高い組合に属していることはありません。
もし、他社でご検討していらっしゃる事があれば、どのような組合に所属しているか、あるいは所属していないかを事前にお調べ頂く事をおすすめしております。

出張買取の流れ

出張買取の流れ1出張買取の流れ2出張買取の流れ3出張買取の流れ4

「出張買取の流れ」詳細はこちら