藤林徳扇について
藤林徳扇(ふじばやし とくせん)は、京都市北区鷹ヶ峰で伝統芸術を継承している染色家で、初代が京都市北区鷹ヶ峰で創業してから300年以上も名家の名を継承し、初代は宮家や宮内庁御用達の仕事で広く知られています。
代々の藤林徳扇のなかでも十二代目は優雅な王朝趣味の着物や帯を創作し、「徳扇コスモ・アート」と呼ばれる絵画も発表します。徳扇コスモ・アートには宝石をパウダー状にした素材が使われ、独自技法により描かれています。長期保存に耐える生地を開発し、美しい宝石を使った素材を上手に調合して新しい技術で作品が誕生します。エメラルドやダイヤモンドなど五大宝石で描かれた優雅な作品は、海外でも高い評価を受けています。世界の一流品を集めたカタログにも掲載され、格調高い作品は海外のアーティストにも影響を与えるほどでした。
伝統作品に加えて徳扇コスモ・アートで芸術の新しい世界を築き上げた十二代目藤林徳扇は、ユネスコ・グリーティングのアーティストにも選出されています。優雅と気品、格調を創作の理念にして芸術の創作に専念した十二代目藤林徳扇のデザインコンセプトは「世界平和への祈願」であり、創作理念は「優雅」「格調」「貴品」、そして「見つめられる着物」です。
ユネスコのパリ本部から選出され世界に対しても発信を続けていた十二代目藤林徳扇の作品は、現在でも多くのファンに愛されています。
略歴
1920年 | 京都府に生まれる |
2013年 | 死去 |