土佐光起(とさみつおき)は1617年に生まれた絵師です。
土佐家は代々、宮廷の大和絵を手がけていましたが、室町時代のころから狩野派が支持されるようになり、その勢力に押され気味でした。
しかし、光起のころから京都御所の建設で襖絵、壁画絵を制作しました。その功績などが認められ、のちに法橋(僧侶の位)を与えられました。
作品は朝廷の様子を描いたものから自然、草木や人々の生活を描いたものまで様々です。1691年(74歳)で逝去。
略歴
1617年 | 大阪堺に生まれる。 |
1634年 | 京都に移る。 |
1654年 | 従五位下左近衛将監に叙される。 |
1659年 | 宮廷の絵所預職に就く。 |
1681年 | 息子・光成に宮廷絵所預の地位を譲り、法橋となる。 |
1685年 | 法眼に叙される。 |
1690年 | 「本朝画法大伝」を制作する。 |
1691年 | 逝去。享年75歳。 |