京都府京都市上京区の絵画買取なら我楽洞

京都府京都市上京区と絵画の歴史

京都市上京区は、京都市に11ある区の一つで京都市の中央に位置します。東は鴨川（賀茂川）、西は紙屋川（天神川）が流れ、平坦な地形が広がっています。区内には文化庁、京都府庁、警察本部といった行政機関が集中しており、京都府の行政の中心地として機能しています。また、オフィスビルや商業施設が立ち並ぶ市街地が形成され、西陣と呼ばれる北区とまたがる地域では、高級絹織物で知られる西陣織を中心とした織物産業が発展しています。さらに、上七軒など花街もあり、伝統工芸や伝統芸能が根付いています。

平安時代になると上京区域は平安京に入ります。内裏や官庁、貴族の邸宅が建設され、政治の中心地として栄えました。947年には菅原道真を祀る北野天満宮が創建され、1377年には室町幕府の第3代将軍・足利義満が将軍家の邸宅である花の御所を造営しました。しかし、室町幕府の弱体化とともに衰退し、1467年の応仁の乱によって大きな被害を受けました。
1586年には豊臣秀吉によって聚楽第が建設され、周辺には武家屋敷や公家屋敷が配置されました。江戸時代には商業が発展し、近江や伊勢から多くの商人が訪れるようになりました。1879年(明治12)に上京区が開設され、1889(明治22)年には京都市が発足しました。その後、分区を経て、1955(昭和30)年に、現在の上京区の区域が形成されました。

上京区ゆかりの画家たち

加山又造：現代琳派の巨匠

日本画家・版画家の加山又造は、上京区生まれで、昭和から平成時代にかけて活躍しました。相国寺近くの西陣織の図案家の子として生まれ、東京美術学校（現在の東京藝術大学）を卒業します。卒業後は、作品展の入選を重ね、のちに母校の東京藝術大学の教授に就任します。日本画の伝統的な手法を現代の感覚で表現し、「現代の琳派」とも称されました。また、日本画のみならず水墨画や版画でも優れた作品を多く残しています。右京区にある天龍寺法堂の天井画『雲龍図』の制作に取り組んだことでも知られます。加山又造の作品は、京都国立近代美術館や東京国立近代美術館などに収蔵されています。

入江波光：古画と水墨画の名手

日本画家の入江波光は、上京区生まれで、大正から昭和時代前半にかけて活躍しました。竹内栖鳳らに師事して京都市立絵画専門学校を卒業したのち、母校の助教授に就任し、後進の指導にあたりながら古画の模写に取り組みます。晩年には、水墨画の作品を残すとともに、奈良県斑鳩町にある法隆寺金堂壁画の模写にも取り組みました。

徳岡神泉：独自の画風「神泉様式」

徳岡神泉も上京区生まれで、大正から昭和時代中頃にかけて活躍した日本画家です。土田麦僊の紹介で竹内栖鳳に師事し、日本画の学びを深めましたが、作品展で結果を残せず寺院を転々とするなど、一時絵画の世界から離れてしまいます。しかし、結婚を機に再び絵画の世界に戻り、その後は「神泉様式」とも称される独自の画風を確立しました。

入江波光や徳岡神泉の作品は、京都国立近代美術館や京都市美術館に収蔵されています。

京都市上京区の絵画買取対象作品

日本画、洋画、現代アート、リトグラフ、掛け軸、浮世絵、版画、仏画、山水画、花鳥画、木版画、屏風、書、襖絵、ガラス絵、板絵、エッチング、シルクスクリーン、色紙、短冊、古文書、和本、手紙、葉書、古書、地図、肉筆、古筆、画賛、版画、油絵、水彩画、中国絵画、中国掛け軸、朝鮮絵画、その他希少価値が高い歴史的な絵画作品、その他有名作家作品

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