千葉県我孫子市の茶道具買取なら我楽洞

我孫子市は千葉県北西部に位置し、北側を利根川が流れ、南東部には手賀沼が広がる自然豊かな地域です。
平安時代に起こった平将門の乱で、我孫子は平将門の勢力下になりました。江戸時代になると、水戸街道（水戸道中）が整備され、我孫子宿が設置されました。また、利根川を利用した水運で布佐に湊が設けられたことで我孫子は大いに栄えます。手賀沼の干拓事業もこの時代に行われ、明治時代以降も引き続き進められました。太平洋戦争後は、東京大都市圏のベッドタウンとして発展し、1970（昭和45）年に我孫子市が誕生しました。

大正時代の初めに、宗教哲学者や美術評論家である柳宗悦が我孫子に居住しました。これをきっかけに多くの文化人が我孫子に移り住むようになります。『城の崎にて』『暗夜行路』などの作品で知られる志賀直哉、雑誌『白樺』の創刊に参加した武者小路実篤、日本各地を旅行し『遠野物語』が代表作の民俗学者・柳田國男などがあげられます。
柳宗悦は、茶道は仏教と関係が深く、その精神は民藝運動と同じであるという信念に基づいて、生活の中に茶が持つ美しさを見出すことが大事であると説きました。また、宗悦の理念に沿った茶会を日本民藝館で開催したり、茶道に関する著作を出版したりするなど、茶道に大きな影響を与えました。

柳宗悦の屋敷内にはバーナード・リーチが窯を築いたことも有名です。バーナード・リーチはイギリス人の陶芸家で、日本をたびたび訪問し日本をこよなく愛しました。日本へ関心を持つきっかけは、ロンドンに留学していた高村光太郎と知り合ったことです。大正時代の滞在中には、版画指導を行うとともに、楽焼に絵付けを始めたことをきっかけに茶道や茶道具に関心を持つようになり、尾形乾山から陶芸を学びました。戦争の激化にともなって一時期イギリスに戻っていた時には、陶芸に関する書籍を出版しますが、そこでは日本で学んだ陶芸の知見を生かした内容も含まれています。リーチの陶芸作品は、日本・中国・イギリスの技法を組み合わせた独自の作風が特徴です。

明治から昭和時代にかけて活躍した新聞記者の杉村楚人冠は、随筆家・俳人でもあり、関東大震災後、我孫子の邸宅に移り住み、エッセイ集『湖畔吟』などの作品を著しました。
また、我孫子ゴルフ倶楽部の創立に尽力し、雑誌『アサヒグラフ』で手賀沼を広く紹介するなど、別荘地としての我孫子の発展に大いに貢献しました。楚人冠の邸宅は記念館として公開されています。また、邸宅内にある茶室では、現代でも定期的に茶会が催されています。

我孫子市で茶道具買取を専門とする我楽洞では、これまで希少性の高い茶道具をはじめ、有名な作家や職人が制作した茶道具を出張買取させて頂いております。また、「遺品整理をしていたら古い茶道具が出てきた」、「引越しをするため片付けをしていたら茶道具があった」などお手持ちの茶道具を整理したい際は、我楽洞にご連絡ください。
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