千葉あやのについて
千葉あやの(ちば あやの)は、人間国宝に認定されている日本の染色家の一人です。明治から昭和にかけて活躍した染色家であり、日本最古の正藍染め伝承者とされています。
1889年に宮城県栗原郡に生まれた千葉あやのは、20歳のときに千葉家に嫁ぎ、そこで義母から宮城県の栗原郡地方に伝わる技術を習うことになります。義母からは、麻織物の機織りと藍染めの両方の技法を習いました。
1955年には重要無形文化財「正藍染」の保持者に認定されます。その後、1963年には河北文化賞を受賞、1966年には勲五等瑞宝章を受章しています。
千葉あやのの正藍染は、種蒔きから栽培、糸づくりから藍建て、機織と染のすべての工程を一貫して1人でおこないます。また、熱を加えず藍を自然発酵させることが正藍染の特徴的です。手間暇をかけ藍を発酵させ作り上げられています。
1980年3月に90歳で亡くなりましたが、千葉あやのの作品は非常に人気が高く、彼女が亡くなった後も多くのファンを魅了しています。代表作には「藍染麻織」、「正藍冷染」などがあります。
略歴
1889年 | 宮城県栗原郡に生まれる |
1909年 | 千葉家へ嫁ぎ正藍染を習う |
1955年 | 重要無形文化財「正藍染」(人間国宝)の保持者に認定される |
1963年 | 河北文学化賞を受賞 |
1966年 | 勲五等瑞宝章(現瑞宝双光章)を受章 |
1980年 | 死去。享年90歳 |